on wings like eagles

日々ごはんを食べるように活字を食べて生きています。

BLUE GIANTからBLUE GIANT SUPREMEへ

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BLUE GIANTの10巻とBLUE GIANT SUPREMEの1巻が同時発売された。海外編になって、一区切りつくとはいえ、話としては続いているので、どうしてタイトルを変えるのかと思ったけど、課長島耕作から部長島耕作みたいなものかな。(悪い例え)

 

それはそうと、前作の『岳』もいいマンガだったけど、僕は本作の方がより好きだ。もともと音楽が好きだということもあるけれど、本作の主人公、宮本大の突き抜けるような単純な熱さが好きだ。どんなスポーツマンガよりもスポ根してる感じの、徹底した熱さがある。そして、本作についてよく言われるように、マンガというメディアは音が出ないんだけど、BLUE GIANTからは確かに音が聴こえてくるのだ。クラシックやジャズをよく聴く人には分かってもらえると思うんだけど、音楽を聴いていて、ふっと訪れるあのエクスタシーが、本作には確かに描かれている。

 

好きな音楽は繰り返し何度聴いても飽きないでしょ? 同じように僕はBLUE GIANTを何度も読み返しているのだ。連載でも追いかけているけど、海外編も毎回期待にそぐわぬ面白さ。

 

たまたま仕事で文化庁メディア芸術祭の受賞作品発表の記者会見に混ぜてもらう機会があったんだけど、マンガ部門の大賞をBLUE GIANTが受賞して、目の前でダンディな石塚先生のお姿を拝見することができ、ファンとしても嬉しい限りでした。