on wings like eagles

日々ごはんを食べるように活字を食べて生きています。

頭蓋骨陥没骨折顛末記

17334825616_866978606e_o備忘録として。

3月の終わり頃、大きな仕事が終わった解放感から、気が緩んで軽くアルコールが入った状態でサウナに入り、階段状になっているサウナの座席の上の方から寝落ちして転落、サウナの壁にしたたかに前頭部を打ち付けた。ぶつけた瞬間目が覚めて、サウナをすぐに出て水風呂で額を冷やしていたが、痛みがなかなか引かない。とりあえず風呂場を出て、鏡でぶつけたところを見ると内出血してる感じと、なんだかちょっと凹んでるような感じ。あれ?と思っているうちに鼻血が断続的に出てきて、これはやばいなと思って救急車を呼んでもらった。

ぶつけた瞬間から終始意識ははっきりしていたけれど、とにかく頭を打っているのだから脳の内部がどうなっているのか不安だ。全裸で運ばれるのも嫌なので、とにかく着替えて救急車を待つ。 田舎で夜なのに、救急車は割と早く来てくれた。担架に乗せられて車内へ。あれこれ話しかけられて、名前や年齢、ぶつけた時の状況などを聞かれる。血圧を測定したり、目の前に指をかざされて、何本に見えますかとか指の動きを追えるかなどをチェックされる。救急車はなかなか発車しない。搬送先が見つからないのだ。「ああ、これが例のたらい回しか」と思った。

救急隊員と電話の向こうのやり取りはすぐ近くだから聞こえるし。頭をぶつけているので、脳神経外科の診察ができるところをさがしてくれているのだが、なかなか見つからない。4軒目でやっと受け入れOKになる。この間、約30分ぐらい。少し離れた病院だったので、移動にも30分くらいかかる。緊急性のある患者なら、この間に命を落としてしまうこともあるんだろうなあと思った。 搬送されて、すぐにCTスキャン。少しして呼ばれて、説明を受ける。「意識もはっきりしているし、幸い今のところ脳にも損傷はないようです。」よかった。「でも、いいことばかりではなくて、ここのところ見てください」と担当の先生が画像を指し示す。「額のところ、頭の骨がここは二重になっていて空洞があるんですけれど、ここの外側の骨が折れてますね。」 陥没骨折の部位は前額洞というところだった。空洞は鼻につながっていて、鼻血はここが傷つけられたから出てきているのだろうとのこと。骨折は過去に3回経験しているが、頭の骨の場合、ギプスとかで固定はしない。関節じゃないから、してもしょうがないんだろう。なんならヘルメットでも被ったらいいわけだし。 結局その日は入院もせず、翌日もう一度見てもらい、悪化などしてないことを確認、自宅近くの病院で再度診察してもらえるよう紹介状を書いてもらい、CTスキャンのデータを貰った。

その後、自宅に近い病院に何度か通ったが、脳神経外科は最初だけで、そのあと形成外科に行くことに。脳に損傷がなければ、あとは見た目の問題なんだそうだ。ふうんと思ったけど、骨折の部位が凹んでくる可能性があり、そうなると骨が固まらないうちに手術をしたほうがいいという。手術ね、ちょっと額のところを切って、直す程度で日帰りかなと思っていたら、全身麻酔で、入院10日だという。しかも髪の毛を剃って、そのまんま東の額のラインみたいな感じで頭皮を切開して、ベロンとめくってとかちょっとやだ。そんなことになったら当面人前に出られなくなるではないか。先生は手術するなら骨が固まらない2ヶ月以内がいいという。(ちなみに大変美人で見た目もお若い先生でした。切られるならこの先生にならいいかもとちょっとだけ思った)でも結局、悩んだ末に手術はしないことに。どうせ40過ぎのおっさんが、今更見た目を気にしたところでどうなるということでもないし、機能的に問題ないならそんな大手術は回避すべきだろう、と。

飲酒は多少しても良いが、泥酔して同じところ打ったら、今度は命の保証はないからねと言われて、ちょっと控える気分に。趣味はランニングなのですが、走ってもいいですかと聞いたら、ランニングは結構体に衝撃が加わるので一ヶ月は控えるようにと言われて大いに凹んだ。

そして昨日、後天的な異常が脳に出ていないかどうかをMRI検査でチェック。脳自体には何の異常もなく、めでたく無罪放免。陥没骨折したところは相変わらず打撃などが加わらないよう注意する必要があるが、ランニングはしてもいいことに。早速今朝走ってきたけれど、2月ぐらいから仕事が立て込んだせいもあり、全く走っていなかったので、身体が鈍ってる鈍ってる。今月末に山中湖ハーフにエントリーしてるんだけど、まともに走れるんだろうか。

それにしても今回はいろいろと身に沁みて反省しました。はい。もう若くもないし、いろいろと気をつけます。